
大切なペットちゃんとのお別れは、ご家族様にとって人生における最も辛い時間のひとつです。
長い年月を共に過ごし、生活の中心にいてくれた存在だからこそ、最後にどう送り出すかということは、後々まで心に残ります。
近年では「ペットのご火葬」という言葉が一般化し、専門の業者や自治体での受け入れも増えました。その中で「合同火葬」という方法を耳にしたことがある方も少なくないでしょう。
この記事では、合同火葬とは何かを改めて整理し、その実情と限界、そしてペットメモリアル ドマーニがなぜ合同火葬を行わず、すべてのプランで個別のご火葬を行っているのかをご説明いたします。
合同火葬とは
合同火葬とは、複数のペットちゃんのご遺体を同じ火葬炉で一度にご火葬する方法を指します。
人間のご火葬ではあり得ない形式ですが、ペットちゃんのご火葬においては決して珍しいものではありません。
最大の特徴は「費用が抑えられる」という点です。
自治体が運営する火葬場では、基本的に合同火葬が行われており、費用も比較的安価に設定されています。そのため経済的な事情や、どうしても費用を抑えたいというご家族様にとっては、現実的な選択肢のひとつになっています。
しかしその一方で、合同火葬を選ばれたご家族様の中には、後になって「本当にこれで良かったのだろうか」と悔いや迷いを抱かれる方も少なくありません。

合同火葬の実情
合同火葬には、実務上の制約が伴います。
まず、複数体を同時にご火葬してコストを抑えるためには、ある程度のご遺体が揃う必要があります。すぐに火葬炉に入れられるわけではなく、数日間、冷凍庫などに保管されるケースもあります。飼い主様としては「早く送ってあげたい」と思うのが自然ですが、実際には他のご遺体が集まるのを待つことになる場合もあります。
また、複数のご遺体を一緒にご火葬するため、お骨を分けて返すことはできません。合同火葬を選んだ場合、ご遺骨は手元に残らず、全体としての埋葬・処理がなされます。後になって「やっぱりあの子のお骨を手元に置きたい」と考え直しても、それはもう叶いません。
この「お骨が残らない」という点は、多くのご家族様にとって大きな壁となっています。
合同火葬に感じる味気なさ
もうひとつ大きな特徴があります。
それは、合同火葬ではご家族様がほとんど立ち会えないということです。
一般的な流れはこうです。ご遺体を合同火葬を行う火葬場へ運び、窓口で手続きを済ませ、ご遺体を預け、そのまますぐに帰宅する。
火葬炉の前に立ち、最後に「ありがとう」と声をかけることもなく、あっという間に手続きが終わってしまうのです。
形式としては確かにお別れをしたことになりますが、気持ちの上では「本当にこれで良かったのか」と後悔を残すことも少なくありません。

実際にいただいた声
ペットメモリアル ドマーニを始めて3年(2025年10月現在)になりますが、その間、多くのご家族様から次のようなお話を伺いました。
「ドマーニさんがまだなかった頃、前の子を隣町の自治体が運営している火葬場に連れていった。窓口で手続きをして、預けて終わった。
あっけないくらいすぐに帰ることになって、正直、ものすごく味気なく感じた。あの子にきちんとしたお別れをしてあげられたのだろうかと、今でも考えてしまう。」
このような経験を語られる方は、実は少なくありません。
「そのときは仕方がないと思ったけれど、やっぱり納得ができない」という気持ちは、長い年月が経っても心に残ってしまうのです。
ペットちゃんとのお別れは一度きり。
その瞬間に十分な時間や気持ちの整理が持てなかったことが、後々まで尾を引いてしまうことを、実際に多くのご家族様から学ばせていただきました。
行政でのご火葬事情(牧之原市・吉田町・御前崎市の場合)
地域によって行政の対応は異なります。
牧之原市、吉田町、御前崎市では行政によるペットのご火葬は行っておりません。
合同火葬を希望される場合でも、民間業者に依頼するか、あるいは近隣の菊川市や島田市の火葬場にお願いするしかないのが現状です。
つまり、この地域においては「住んでいる行政=合同火葬」という選択肢が存在せず、ご家族様は改めて「どこに、どのようにお願いするか」を考える必要があります。

ペットメモリアル ドマーニの方針
ペットメモリアル ドマーニでは合同火葬は一切行っておりません。
その理由はシンプルです。どの子も「かけがえのない家族」であり、最後の瞬間までその存在を尊重したいからです。
当社では「立会火葬」「一任火葬」「一任埋葬」の3つのプランをご用意していますが、すべて一体ずつの個別ご火葬を行っています。
特に一任埋葬プランのようにお預かりして、ご火葬、埋葬までさせていただくプランついては、多くの業者が「お預かり=合同火葬」として費用を抑える仕組みを取っています。しかしドマーニでは、一任埋葬であっても必ず個別の火葬を行い、さらに後から「やっぱりお骨を返してほしい」と思い直しても良いよう、1週間の猶予期間を設けてご遺骨をお預かりしています。
特例としての一緒のご火葬
ドマーニでは合同火葬は行いませんが、特例的に「一緒のご火葬」をお受けすることがあります。
例えば、死産で数匹の子犬、子猫が生まれた場合、あるいは難産で親と子が同時に亡くなってしまった場合です。
このようなときには「離れてしまうと淋しいのではないか」というご家族様の想いに寄り添い、一緒にご火葬させていただくことがあります。
これは一般的な合同火葬とは全く異なり、あくまでも同じ家族として生まれた子たちを一緒に送り出すという、ご家族様の愛情に基づいた特例です。

合同火葬を否定するわけではない
ここまで合同火葬の特徴や実情、そしてドマーニの方針についてお伝えしてきましたが、最後に強調したいことがあります。
それは「合同火葬を選ぶこと自体を否定するものではない」ということです。
費用や環境、また考え方によって、ご家族様が合同火葬を望まれる場合も当然あります。その選択は間違いではありませんし、ご家族様の想いの表れです。
ただ、ペットメモリアル ドマーニとしては「ご遺骨を残せない」「預けてすぐ帰る虚しさ、淋しさ」という点で後悔をされる方が多いことを知っているからこそ、あえてすべてのプランで個別にご火葬をしているだけのことです。
まとめ
最後にお伝えしたいのは、お別れをするペットちゃんへの「ありがとう」という言葉の大切さです。
ペットメモリアル ドマーニが個別火葬にこだわるのは、ご家族様が安心してその子に「ありがとう」を伝えられる場所を作りたいからです。
合同火葬のように預けてすぐに帰る形では、その言葉をかける時間さえ奪われてしまうことがあります。
「ありがとう」という言葉は、何よりのご供養になります。
それはペットちゃんに向けられた言葉であると同時に、ご家族様ご自身の心を癒す言葉でもあるからです。
「うちに来てくれてありがとう」
「一緒に過ごしてくれてありがとう」
「楽しい時間をありがとう」
そうした気持ちを言葉にすることで、悲しみの中にも温かさが宿ります。
ご供養とは、亡くなったペットちゃんのために行うものであると同時に、残された自分自身の心を支えるものでもあるのです。
ペットメモリアル ドマーニは、その「ありがとう」を安心して伝えていただける場所でありたいと願っています。
そして、ご家族様が最後に心から「これで良かった」と思えるお別れを迎えていただけるよう、一体一体のペットちゃんに敬意を込めた個別ご火葬を続けてまいります。



