ペットちゃんが亡くなってしまったとき、火葬のタイミングは多くの飼い主にとって難しい決断となります。ご家族様の考え方や状況によっても異なりますが、遺体の痛みを最小限にし、心の準備を整えるための時間は多く残されていません。

日数を気にする理由

ご家族様が火葬までの日数を気にするのは、人間の場合と同様に、死亡から24時間の期間を開けないと、ご火葬を行なってはいけないと言う事がペットちゃんにも当てはまるのではと考えている方がいるのかもしれません。しかし、ペットちゃんには決まりはなく、ご家族様のご意向で決定できます。

また、ご自宅でご遺体を管理することが一般的ですので、ご遺体の傷みが極力少ない期間が分からないと言う事も挙げられるのではないでしょうか?
暖房器具の無い、お日様の当たらない涼しいお部屋で冬場ならば保冷剤を利用して1週間。夏場でもエアコンの効いた部屋で部屋で3〜4日は大丈夫です。ドライアイスを使用すると、10日ほど保存できると考えられます。

エンバーミングと言う選択も

一部の業者様では、ペットちゃんのご遺体をエンバーミングで保存するサービスが提供されています。これは、例えば家族が海外に出張中などで帰国まで数週間かかる場合に利用されたりします。ご家族様ができるだけ長くペットちゃんと一緒にいたいという思いに応える手段として、エンバーミングが増えています。

ご家庭でのご遺体の保冷方法

ご家庭にあるアイテムを使用して、ご遺体を保冷する方法をお教えいたします。
保冷剤やアイスノンを使用する際には、結露に注意が必要です。結露が起きると遺体が濡れ、傷みにつながります。対策として、タオルで巻くことで保冷剤に結露する水分が直接ご遺体を濡らすことを防いでくれます。また段ボールに入れてあげたり、毛布などで包んだりしてあげる事で保冷効果が増します。また、猫ちゃんや小型のワンちゃんぐらいの大きさであれば、釣りやキャンプなどで使うクーラーボックスにも入れられる大きさですので、活用するのもいいと思います。
冷やす場所は傷みが進みやすい、内臓があるお腹周りと後頭部、首筋のあたりがいいとされております。保冷剤が溶けてしまっていないか、こまめに確認をする必要もあります。

ドライアイスを使う場合は、近くに買える場所があるか確認しましょう。インターネットで探すと明日配達など、急ぎで対応してくれる業者様もあります。ドライアイスは-78.5℃と非常に低温なため、直接触れることは危険ですので、軍手などを使用して取り扱ってください。
ドライアイスもまた、お腹周り、後頭部、首筋に当ててください。ドライアイスの場合は保冷を通り越して、傷みやすい部分を凍らせる事を目的にしております。ドライアイスは固体から気体に昇華する性質があり、昇華すると二酸化炭素になり、濃度が高い二酸化炭素を吸うと大変危険ですので注意してください。ドライアイスも無くなってしまうと、効果がなくなりますので、なくならないように気をつけてください。

ペットメモリアル ドマーニの答え

ペットメモリアル ドマーニでは、ご家族様に寄り添い、ペットちゃんとの最後の時間を大切にすることを重視しています。一晩はゆっくりとお別れの時間を持ち、悔いのない別れをして頂きたいと考えております。ただし、長期間置くことでご遺体の傷みが進む恐れがありますので、都合がつく限り2〜3日の間に火葬を行うことをおすすめしています。

ペットちゃんの火葬や遺体の保冷、保存に関する選択は個々の状況や感情に依存します。ご家族様が悔いがないペットちゃんとの最後の瞬間を迎えられるよう、様々な選択肢を検討し、自分達にとって最良の方法を見つけることが大切です。

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