
大切なペットとのお別れのとき、「好きだったおやつを入れてあげたい」「いつも着ていた服を着せてあげたい」――そんな気持ちを抱く方は多いと思います。
けれど、火葬炉に入れられるもの・入れられないものには明確な区別があります。その基準は、火葬炉の種類ではなく、火葬を行う業者ごとの判断によって異なります。
ここでは、静岡県の訪問ペット火葬 ペットメモリアル ドマーニでの副葬品についての基本的な考え方をお伝えします。
業者によって異なる副葬品の基準
副葬品として何を入れられるかは、業者によって基準が異なります。これは、火葬炉の大きさや種類によるものではなく、安全な燃焼と火葬炉の保全を考慮して、それぞれの業者が独自に定めているためです。
化学繊維やプラスチック類は高温で溶け、その成分がお骨や火葬炉の内部に付着してしまうことがあります。一度付着すると取り除くのが難しく、炉を傷める原因になるため、こうした素材を含むものは避ける必要があります。
つまり、「どこまで入れられるか」は炉の規模や形式ではなく、安全で安定した火葬を保つための判断基準によって決まります。不明な点がある場合は、必ず依頼先の業者に確認することが確実です。
火葬炉に入れることができないもの

ペットメモリアル ドマーニでは、安全で安定した火葬を行うため、以下のようなものは火葬炉にお入れいただけません。
・金属・プラスチック類
首輪やリードなど、金具やプラスチックの飾りがついているものは入れられません。燃焼時に溶けて炉内を傷めたり、お骨に付着したりするおそれがあります。
・化学繊維製品
使っていたベッドや毛布など、化学繊維を多く含むものも同様に避けていただいています。溶けることで炉に負担がかかるほか、燃え残りや付着の原因となるためです。ただ後程詳しくお書きしますが、多少の化学繊維なら許容する場合があります。
・段ボール箱・紙の棺
市販の段ボール製の棺桶にご遺体を入れてくれる動物病院もありますが、それらを含め、段ボール製の棺や段ボール箱はすべて同じ理由で火葬にはお使いいただけません。紙の量が多いと灰が煙突から舞い出るおそれがあるため、火葬の際は段ボールから出していただいております。
火葬炉に一緒に入れてあげられるもの

制限のある一方で、ペットちゃんの思い出として添えられるものもあります。下記は安全にお供えいただける一例です。
・お花
お花は火葬炉に入る限り、制限なくお供えすることができます。花束に使われているラッピングフィルム程度であれば問題ありません。できればお花屋さんに注文をするときには、水受けのアルミホイルは使わないでもらうようにお願いをしていただきたいと思っています。
・食べ物
大好きだったおやつやご飯も、ペットちゃんの体の大きさに合わせて少量でしたら一緒に入れられます。体格に合わない量を入れると、燃え残りの原因になることがあります。たとえば、ハムスターのような小さな子にリンゴを丸ごと入れてしまうと、リンゴが生焼けになって残ってしまうことがあります。お供えは「感謝の気持ちを添える」くらいの量で十分です。チュールなど袋入りのおやつは、中身を出して添えるようにお願いします。その際は、紙皿や小さな紙コップなどをご用意ください。陶器やガラスの器は入れず、紙などでく包む程度で問題ありません。
・お手紙・写真
想いを綴ったお手紙や写真を添えることができます。ただし、紙の量が多いと燃え残りや灰の舞い出しにつながるため、ノートごとなど、厚みのあるものはご遠慮ください。
・天然素材の布
ご遺体の下に敷いていただいたり、お包みにして包んであげたりすることができます。ご家庭にあるタオルでかまいません。タオルの多くは綿製ですので、そのままお使いいただけます。特別に新しくご用意いただく必要はありません。(ご希望の方には有料の専用お布団もございます)
・薄手の洋服(1着程度)
化学繊維を多く含む衣類は、火葬炉を傷めたり、お骨に付着する原因になるため基本的に入れられませんが、ワンちゃんの薄手の洋服1着程度であれば問題ありません。ただし、フリース素材など、厚手の化学繊維製品はご遠慮ください。
なぜ制限があるのか
副葬品の制限は、見た目の問題ではなく、安全で安定した火葬を行うために欠かせない配慮です。
化学繊維やプラスチックは溶けやすく、炉の内部に残りやすいため、次の火葬に影響を与える場合があります。人の火葬でも、プラスチック製の眼鏡をかけたままにしたところ、溶けた樹脂が骨に付着してしまったという例があるほどです。ペットの場合も同様に、溶けた素材が炉やお骨に付着してしまうおそれがあります。
また、紙類を多く入れると、燃え残りや灰の舞い出しが起こりやすくなります。
こうしたリスクを避けるために、ペットメモリアル ドマーニでは副葬品の内容に一定の基準を設けています。それは、飼い主様のお気持ちを制限するためではなく、安全に、そして心穏やかにお見送りいただくための大切な判断です。
入れられないものにも想いを込める方法

火葬炉に入れられないものでも、想いを込める方法はたくさんあります。
・首輪や迷子札などの思い出の品は、お手元供養の際にお供えしたり、額縁などに入れてそばに飾っておくこともできます。最近では、首輪を飾れるフォトフレームも販売されており、写真と一緒に思い出を残すこともできます。
・おやつやお手紙、写真なども同じように、火葬のあとで静かにお供えしてあげることで、気持ちを伝えることができます。
火葬炉の中に入れることだけが「想いを込める方法」ではありません。大切なのは、何を入れるかではなく、どんな気持ちで見送るかということです。
棺や毛布を入れたいというお気持ちに寄り添って
「お気に入りの毛布で包んであげたい」「いつも寝ていたベッドで見送りたい」――そうしたお気持ちはとてもよく分かります。
ただ、毛布やベッドには化学繊維が使われていることが多く、火葬炉を傷める原因になるため、基本的には入れられません。
ペットメモリアル ドマーニでは、そうした方のために天然素材の専用お布団(有料)をご用意しています。燃え残りが少なく火葬に影響がない専用の、清潔でやさしい印象のお布団です。
お別れのときにそのお布団に寝かせてあげることで、毛布の代わりに温かく見送ることができます。
ご家族に寄り添ったお別れのために
ペットメモリアル ドマーニでは、ご訪問の際に「なるべくお別れはご到着までにお済ませください」とお願いしています。それは、ご家族が静かに最後の時間を過ごせるようにするためです。
お花をお供えし、お手紙を添え、「ありがとう」と声をかけてあげること。それが、どんな副葬品よりも大切な贈りものになります。
副葬品の内容や数量に迷われたときは、どうぞお気兼ねなくご相談ください。火葬炉の安全と、飼い主様の想い――そのどちらも大切にしながら、ご案内させていただきます。
まとめ
副葬品は、ペットとの思い出をかたちにする大切な要素です。ただし、素材や量によっては火葬に支障をきたすことがあるため、安全を最優先に考える必要があります。副葬品の内容や扱いは業者によって異なりますので、実際にご依頼される際は必ずお問い合わせのうえご確認ください。
ペットメモリアル ドマーニでは、お花・おやつ・お手紙などを添えて、心を込めたお見送りをお手伝いしています。すべてのご家族が穏やかにお別れの時間を迎えられるよう、一つひとつの火葬を丁寧に行っています。



